熊野三山普段着駆足参拝2013/01/04 22:37

娘夫婦と孫娘との楽しい二泊三日はあっいう間。

道路が混まないうちにという午前中に婿殿の運転で帰路に。途中の「とれとれ市場」でおみやげ買うまでおつきあいのつもりが、その先の渋滞情報をみて、田辺バイパスまでの裏道を誘導してお別れした。

ちょっと見送りのつもりが、相棒の「那智大社にお参りに行こう」の一言で予定変更。ちょっと近所へのつもりで出てきたまま、こちら白浜での町乗りの足に使っている12万キロ三菱EKwagonで地元の人が「さんぴんぴん」と言う国道311号線に侵攻。

どんどん熊野古道沿いに紀伊山地の奥へと進む。約1時間で熊野本宮着。ここまでは何度か走った道だ。本宮はまだまだ参拝の人は多く、第二社に行列して参拝。第一社と第三社は離れたところから「心を込めて」二礼二拍手一礼。

さて。

はじめて国道168号線を新宮へ。途中、一昨年の颱風12号被害の跡を見ながら新宮市の熊野速玉神社。この神社にきたのは、小学校4年生ころに亡父につれてきてもらって、瀞峡プロペラ船に乗ったときから半世紀ぶりか。新宮市内の国道はどうも日常的に混雑しているようだ。

相棒は初めての派手な速玉神社。

昼をはるかに過ぎていて空腹だがそのまま那智に向かう。那智勝浦新宮道路へ。この道路を走ると、南海東南海地震と津波が起きたときのリスク対策として必要なことがよく分かる。一昨年の颱風災害でも、もしこの道路が阪和道と繋がっていれば、復旧はもっと早くできただろうなと思う。先日、Twitterで首都圏の人が「紀伊半島になんで高速道路が必要なのか分からない」などと言っていたが、交通量はともかく、危機管理のためには山側を走る幹線はぜったいに必要だと現地を見れば分かるのだ。

午後3時に那智大社。アプローチ道路の途中が井関地区や市野々地区という、颱風で人的物的に大きな被害が出たところで、その痕跡はいまだにあちこちで見られている。

熊野の神の目の前でこんなことが起きるとは、皮肉ということになるのだろうか。それでも大社はもう美しく復旧していた。

さて、ここから太平洋沿いに白浜に戻る国道42号線。これがつらい。那智から勝浦、太地、古座、串本、周参見、日置川…。約100キロの海岸道路。半分以上は「いま津波がきたら100%駄目」という区間だ。もちろんそのぶん景色はいい。ちょうど太平洋に日が沈むところに遭遇して、白浜の家でいつも海は見ているのにあらためて海の美しさに感動しつつひた走る。

約6時間で白浜に戻ってきた。走行260キロ。それほど疲れていない。ひさしぶりのドライブで楽しい正月休み最後の一日。夕食の支度の時間がなく、行きつけの「味処うら」さんで一杯。

長いと思っていたのに、もう終わる、いいお正月。

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