歩いても歩いても2016/08/09 23:38

例によってゴールデンタイムの地上波にろくなものがない。テレビ好きな前期高齢者としては、録りためてあるなかからおもしろそうな映画を見ながらビールを飲む。

今夜は篠原涼子さん主演の「アンフェア the answer」。血なまぐさい映画は穏やかな夕食にはふさわしくないが、さらに「the end」も残っているので、ともかく見ておくことにしたのだ。「なんでやねん」満載のアクションドラマだが、まあ娯楽映画ということでそれもありかな、と。

終わってふとWOWOWシネマに合わせるとちょうど是枝裕和監督の「歩いても歩いても」が始まるところだった。

http://www.aruitemo.com/index.html

2008年の作品だが、今年は是枝監督の「海よりもまだ深く」が公開されていて、樹木希林さんと阿部寬さんの同じキャストで評判がいい。まだ見ていないがいずれ…。

じつは「歩いても歩いても」は未知だった。2008年ころにはすでに邦画にも目は向いていたはずなのに、なぜ見のがしていたのか不明。もっとも、2008年にこの作品を見たときと、今夜見た感想とはちょっとちがったかもしれない。

老開業医のおうちでのお盆の二日間を描いた作品である。涙は出ないがちょっと心に刺さるものがあった。

血なまぐさくてそのままだと妙な夢を見そうに思っていたが、この映画をみたので安寧を取り戻せたのであった。

さて、明日はちょっと早いがお盆の墓参に走る。

早めの墓参2016/08/10 22:29

今年は唐突に11日が祝日になって、お盆休みと妙な連休化している。お墓参りするのに、お盆の期間中だと混雑するので、前倒しと思っていたら、そういうわけで今日がそのリミットになったわけだ。

とはいえ、高安山の霊園までの行程は、連休前の大混雑であった。事故渋滞もあった。和歌山県にじゅうぶん入れる時間を要して11時近くにようやく霊園に着いたのだった。

幸いなことに、今日はちょっと暑さが緩んでいるようで、汗だくを覚悟していたものの、それほどではなかった。

私の両親と、隣接して次弟と彼の奥さんの両親のお墓がある。

お花はあったが枯れている。これだけ暑いと数日を経ずに傷むだろう。それでも新しいお花を供えた。

父が亡くなってからもう16年。

連休(お盆休み)前のデパ地下を舐めていた2016/08/11 22:00

「山の日」だが仕事には関係なく、しかしなんだか急激に気候が変わったような朝晩の涼しさに安堵しても昼間の暑さはまだまだ、それはともかく、だから仕事を終えて食欲の出ないなかでもふと「551の豚まん」が食べたくなったのだ。

川西では、以前は川西能勢口駅の構内に「蓬莱」さんの売店があったのだが、いつのころからか川西阪急百貨店の地下に移動している。

コインパーキングに車を置いて、豚まんを買ってからだとそれによる「匂いテロ」になる恐れがあるので先に書店に寄って徘徊したあと、デパ地下へ。

舐めていた。

祝日であって明日からお盆休みになるかたがたが多いこの時期のデパ地下。

551の売場には長い列。新大阪駅などではよく見ていたが、まさか日常的な川西阪急の地下で。行列の嫌いな私は直ちに撤退。

連休(お盆休み)前のデパ地下を舐めていた。

JAL1232016/08/12 22:07

もう31年か。ちょうど娘が孫くらいの年だった。

いまWOWOWで山崎豊子さん原作のドラマ化「沈まぬ太陽」をやっていて、あらためて記憶がじんわりと戻ってきているところだ。

何人かの親しいかたが「乗る予定だったが都合で変更した」などで難を逃れたとあとあと聞くことになる。福知山線事故では親しいかたが亡くなっているが、JALの事故ではそういうわけで直接存じ上げているかたは犠牲になっておられない。

そういう日に、ANAは大規模なトラブルを起こして大混乱になっていたようだ。

ゆめゆめ油断するべからずである。

静かにお盆、かな2016/08/13 21:34

今日と明日はとくに予定を入れていない。世間はお盆休みでなにかと活気もあるようだが、私のところは夫婦二人で静かに過ごすことになる(ほんとか)。

フレブル恬の体調がいまひとつのこともあって、あまり留守番をさせないように、今日は私は午後の早くに請求書発送業務のために出勤しただけでほとんどを家で過ごしていた。昨日ヘアカットをしてすっきりしているのもあって、エアコンを効かせて読書が進む。

Facebookの友だちがあちこちに行っておられるのを見ると羨ましくないというとウソになるが、もともと日常的に好き放題に楽をしているので我慢。

さて、明日はどうしようか。

星が見えない2016/08/14 23:23

月が明るいこともあるのだろうが、空をみると高層の鱗雲がわずかにあるだけなのに星がまったく見えない。

ペルセウス座流星群の話題で賑わっていたのはつい数日前だ。おそらく山のほうに行けば、あるいは白浜の家であれば、ひさしぶりの雨で空気がきれいになったはずの夜だからもっと星が見えるはずだ。

中学生のころ、当時は客車は走行中でもデッキのドアは開いていたので、山の中を走る夜行のデッキから空を見上げて衝撃を受けたことをいまだに覚えている。福知山線だったか土讃線だったか…。60年近く前でも住んでいた八尾市では街の明かりと大気汚染で空の透明度は悪くなっていたのだった。

願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 という西行さんの歌がある。それはそれで私も望みたいが、私は満天の星が見える下もいいなあ。

8月15日2016/08/15 22:09

ちょうど診療所にいたので正午の黙祷ができた。

私はいわゆる「戦争を知らない子どもたち」であるが、しかし戦争の跡は知っている世代である。造兵廠の空爆跡をはじめ、盛り場や神社仏閣で白衣の傷痍軍人が物乞いしているのは日常的な景色だったし、不発弾処理は珍しくない、防空壕が遊び場だったり、映画館では必ず舞鶴港での引き揚げ船のニュース映画が流れていた。

しかし、それほどつらい経験をしていない私は、戦争の跡くらいしか語り継ぐものはない。

亡父は、従軍していたときのことをほとんど話さなかった。亡母は、青春時代を大阪市の湾岸部で過ごしたはずだが、早々に郡部に転居して激しい空襲に遭ったことがなかったらしい。

気のせいか、今年は終戦記念日前後にもかかわらず、メディアはオリンピックばかりになっている。こんなことでは2020が心配である。

北新地2016/08/16 23:40

Facebookの突発オフで大阪北新地にでかけてきた。

お盆休みの最終日、京都では五山の送り火が激しい夕立で煙ってしまっていたようだ。

北の新地も人出は少ない。オフ会場のお店も空席が目立つ。そのぶんゆっくりとみなさんとお話もできた。いつものように楽しい時間であった。北新地駅からの帰路、川西に近づいてくると雨が降ってきた。JRの駅から阪急川西能勢口駅まで歩いて最寄り駅まで阪急に乗る。窓に雨が当たっている。

昔の私ならせっかく新地に行ったのだから、そのまま電車に乗ることはなかっただろうけど、まあ、これはこれで正しく年をとるということなのだろう。