ブロードバンド2006/02/20 23:30

 私の診療所は2年半まえの開業当初から電子カルテを使用していまして、そのシステムは、インターネットに設定したVPN(Virtial Private Network)を介してサーバーにつないでいるものです。

 もともとはFTTH(光ファイバー)回線を想定しているシステムなのですが、私のところは某みかかの不手際のためにFTTHが引けず、高速ADSL回線で運用を開始しました。

 当初は朝の9時すぎと、夕方の4時前後に回線速度が極端に低下し、ときには仕事にならないときもありました。アクセスが集中すると速度が低下するのは、ベストエフォート型回線ではやむをえないことで、昨年はじめごろはFTTHの営業も多かったので、いっそのこと乗り換えようかとも思いました。

 通常のインターネツト接続であれば、速度の速いFTTHに切り替えていたかもしれませんが、VPNが絡んでいるために、また数十万円の工事費用が必要になるということで、とりあえずそのままADSLを使ってきました。

 ところが、最近は回線速度の低下をほとんど感じなくなっていまして、よく考えますと、FTTHの普及に伴ってADSLのユーザーが減り、したがって繁忙時間帯にもアクセスが集中することもなく、空いた47MタイプのADSLが混んだ100MのFTTHに匹敵する速度をつねに出せるようになっているのかもしれません。これはまさにタナボタ的な現象かと思えます。そういえば回線不調で再接続という事態もほとんどなくなっています。

 だいたいが新しいモン好きの私ですが、お金がもったいないという動機があったものの、古いシステムを続けていて結果オーライとなった希有な経験であります。

 とうぶんADSLを続ける予定。