ラスク2006/02/18 23:03

 自宅の近くに小さなパン屋さんがあります。近辺では知る人ぞ知る名店でして、ウチのパンと卵(そのパン屋さんが製品に使っている地鶏の卵をパック詰めにして分けてくれている)はほとんどそこで求めています。

 小規模ですが、プリンやチーズケーキなどのお菓子も作っておられていて、以前からいつも隅に並んでいるラスクも気になっていました。今日の夕方、明日の朝食用のパンを買いにいったとき、ふとラスクも手に取りまして、初めて買って帰りました。

 私のところの朝食は基本的には和食なのですが、週に一度くらいパン食のことがあります。とくにいま、じつは米が切れていまして、数日前から物置で何年かたった古米を食べています。パラパラで美味くないんです。だから明日はパン。

 ラスクのことでした。いやー、ラスクなんか食べたのは何十年ぶりでしょうか。子どものころ、父がよく仕事帰りに買って帰ってくれまして、硬いパンの表面のクリーム色の砂糖部分がほの甘くてかなり好きなお菓子でした。当時の父のおみやげは、ラスクのほか、タルトやカリントウ、釣鐘饅頭、箱寿司(大阪寿司)とか、出張に行ってきたら中村屋の月餅(げっぺい)、鹿児島のかるかんまんじゅう、富山の鱒寿司などを覚えています。これらはいまでも続いている食べ物で、いまはあまり甘いものは食べませんが、たまに目にするとなつかしくてつい食べてしまったりします。

 いろいろとおいしいものがでてきていますが、やはり子どもの頃の記憶というのはすごいものだと、半世紀以上生きてきて実感したりするのでありました。