療養病棟を減らしてと1000億円の得2006/08/27 13:12

 なるほどねえ、こういう計算になるのかという記事「差し引き3000億円の給付抑制、療養病床6割減で厚労省試算」が、今日の日経ネットにありました。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060827AT3S2502D26082006.html

 まず医療保険から介護保険に移す。そのうえで介護保険のほうをギュッと締め付ければ「命に関わる医療保険を締め付けている」という批判がかわせます。

 つぎに厚生労働省が言うことは分かり切っています。介護保険会計が1000億円も増えた、このままではさらに高齢者の増える何年か後には介護保険会計がパンクする、だから療養病棟から移行させた介護保険施設を減らすと同時に、医療保険は3割負担なのだから、公平性を保つために介護保険の自己負担も3割にする…。

 景気が回復基調にあって、介護の仕事の求職者が減りつつあり、介護現場での人不足も心配なはず。いまの医師や看護師偏在と同じ事態が数年後には介護士にも及んでくることでしょう。みんな気づかないのかなあ、一般国民の命や生活はべつにどうでもよいのがこの国のいまの政府なんだということに。

コメント

_ Skasuya ― 2006/08/27 21:28

wandoさん、こんばんは。
結局、或る特定の政党の議員の数が圧倒的に多いから、そして、その議員連中の大部分が身の保全に汲々として国民に奉仕するなんて気が全くないから、こういうことになるんではないでしょうかねぇ。
でも、わが日本国民は自分の老後が悲惨になろうとも或る特定の政党を支持し続けるというまことにけなげな国民ですから、官僚どものわが世の春は続くことでしょう、めでたし、めでたし。

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