食べたいものがない2006/02/09 22:32

 テレビを見ればグルメ番組がおおはやり。旅番組でも必ず食べ物がでてきます。町にはたくさんの飲食店があります。

 「飽食の時代」という言葉がでてきたのは1970年代の後半だそうで、当時の私は新米医者、当直の夜食に「カップヌードル」の自販機が重宝だったような時期です。いまから考えますと、ぜんぜん「飽食」などではなかったような気がします。

 私はぜったい行きませんが「行列のできる店」が注目されるようになってきたのはいつごろからなんでしょう。

 グルメのいっぽうで画一なファーストフードの店はずっと続いています。

 で、私には食べたいものがない。

 日常でいえば、夕食の献立の希望をパートナーから尋ねられても何も思いつかないし、出先でさて何を食べましょうかと言われても決められません。決められないというか、思いつかない。思いつかないというより、食べたいものがないというのが正確な表現でしょう。

 べつに世の中の美味いものを食べ尽くしたわけでもないのに、新しい味に挑戦する気にもならないのですね。なんかもう、朝食でのご飯と味噌汁、卵料理か焼き魚、塩昆布と海苔なんてのでいいかという…。

 歳でしょうかねえ。