食べたいものがない2006/02/09 22:32

 テレビを見ればグルメ番組がおおはやり。旅番組でも必ず食べ物がでてきます。町にはたくさんの飲食店があります。

 「飽食の時代」という言葉がでてきたのは1970年代の後半だそうで、当時の私は新米医者、当直の夜食に「カップヌードル」の自販機が重宝だったような時期です。いまから考えますと、ぜんぜん「飽食」などではなかったような気がします。

 私はぜったい行きませんが「行列のできる店」が注目されるようになってきたのはいつごろからなんでしょう。

 グルメのいっぽうで画一なファーストフードの店はずっと続いています。

 で、私には食べたいものがない。

 日常でいえば、夕食の献立の希望をパートナーから尋ねられても何も思いつかないし、出先でさて何を食べましょうかと言われても決められません。決められないというか、思いつかない。思いつかないというより、食べたいものがないというのが正確な表現でしょう。

 べつに世の中の美味いものを食べ尽くしたわけでもないのに、新しい味に挑戦する気にもならないのですね。なんかもう、朝食でのご飯と味噌汁、卵料理か焼き魚、塩昆布と海苔なんてのでいいかという…。

 歳でしょうかねえ。

健康に悪いぞ2006/02/10 23:55

 午後1時に神戸に行く用件がありました。午後1時からスタートなので、準備を考えると12時半には現着としたい。たくさんの荷物があるので、車で行かなくてはなりませんので、所用時間の計画が難しいし、午前中はいつもの訪問診療もあります。診療のほうは、事情を説明して変更できるかたは変更、それでも川西を出たのは午前11時半を過ぎていました。

 念のため飲み物とサンドウィッチを診療所のビルの一階にあるコンビニ「ミニストップ」で購入、中国道宝塚ICから阪神高速北神戸線、新神戸トンネル経由というルートをとりました。時間を見ますと、やはり走りながら昼食をとるしかないということで、交通が比較的閑散な北神戸線で食べることにしました。

 「ミニストップ」の目玉商品のひとつの「野菜サンド」が好きで、今日もそれを買ってきましたので、それを食べながら走っていましたら、卵とトマトのブロックが落ちてネクタイとシャツとスラックスを汚染(泣)。

 とりあえず昼の腹を満たしたわけですが、それからの午後から今にいたるまで、なんとなく腹の具合が変。こういう生活は、とっても健康に悪いと思いました。

 朝食もいつになくインスタントの塩ラーメンだったし…。

一乗寺の本屋さんとか2006/02/11 23:27

恵文社一乗寺店

 ひさしぶりに京都に行ってきました。パートナーのお伴のようなものでしたが、べつにイヤではありません。町をいろいろ歩けるし、オッサン一人ではちょっと入りにくいお店の中も見ることができます。

 古門前通の賀茂川べりあたりのコインパーキングに昼ちょっとすぎに車を置いて、縄手通から四条通へ、左に折れてお香のお店 http://www.gion.or.jp/shop/shop_data/sp/toyota/ を覗き、ちょっと遅い昼食を鯖寿司で有名な店のならびの東山通沿いの和洋ダイニング http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kinki/Kyoto/guide/0401/P006551.htm でオムライス。

 そのまま北上していつも立ち寄る一澤帆布 http://www.ichizawahanpu.co.jp/ 。経営者のお家騒動にも関わらず大繁盛の様子。十年以上前から通っていますが、入店規制をしている場面に初めて遭遇。品物を選ぶというような余裕なく、レジに行列ができる案配に、ほうほうの体で退散。すぐ近くで漬け物を買ったあと、三条通へ左折、いつも使っている千鳥酢 http://www.kigawaya.com/tyomi/tidori.html の醸造元の前を通って三条大橋から寺町通。偶然みつけたアジア雑貨のお店 http://www4.ocn.ne.jp/%7Eethnique/ で小物数点。

 さらに三条通を西へ。パートナーが初めて入ったブティック http://www.specchio.jp/ で直感的買い物。右手に男性向けブランド http://www.paulsmith.co.jp/ の新しいお店ができていてちょっと冷やかし(だってお高いのだ)。以前に気に入ったTシャツがあったお店を覗くも気に入ったものなし。そこからすこし南下して河原町通へ戻る。木屋町、先斗町を横切って駐車場へ戻ったのがもう午後4時前。

 車を出して東山通を北上、北山通を越えて叡電一乗寺駅近くの本屋さん http://www.keibunsha-books.com/ へ。ここは最近教えてもらったのですが、いやはやこんな本屋さんがあってしかもけっこう繁盛していることに、京都の文化の奥深さを感じます。ここで2時間近く。こんなお店が近くにあれば、もっと刺激的な読書三昧ができるでしょうに…。

 京都の極悪な道路事情のど真ん中を縦断し、スムースな名神高速経由で午後7時半すぎに帰宅。けっこうハードに動いたものの、心地よい疲れという感じの宵であります。

僧職と教職の汚職2006/02/12 20:13

おそらく関西ローカルのニュースだと思いますが、仏教系学校法人の元理事長が、大阪府の教育委員会の元幹部に、身内の就職の便宜のために贈賄したというのです。元理事長は僧職、元幹部は元府立高校校長で現私立大学の教授。現時点で報道されているのは35万円相当の高級スーツをもらったとか。きっとこんなものではないのでしょうが、なんか情けない。

 パチンコ業者から800万円のセルシオをもらったとゆー我が市長どのも情けないのですが、なんにしてもそんなことをしているからお坊さんやガッコの先生が尊敬されなくなるのではないでしょうか。学園のほうはホームページにさっそく「前理事長不祥事に関する経緯とお詫び」というページができていました。

 しかしながら汚職のタネはほんとに尽きませんねえ。

町は危ないのではないか2006/02/13 20:30

 今日の午後、ちょっと所用があって大阪市内某所に車ででかけました。阪神高速を降りてから、目的地に行くのにまるで蚊取り線香状態。最近はカーナビのついた車に乗ることが多いので、つけていない私用車で以前のような土地勘が発揮できなくなっているようで、ちょっと悲しい。

 幹線道路から目的地方向と思われる脇道に入りますと、そのほとんどが一方通行であり、幅も3ナンバーではつらいような道ばかり。そんな道を走っていても、高架化された大きな駅に出たりするので、要するに駅周辺がかつてのあぜ道が都市化しただけのような案配なのです。

 そのような、まあヨソ者が車を乗り入れてはいけないような道なのですが、そこを歩いているのはけっこう高齢者のかたばかり。そして、少し広い道に出ますとずらりと路上駐車があって、結局車が走れる幅は狭い。あたりの住宅は、私がまだ子どものころに見た、棟割り長屋や戦前のままの木造住宅のようなものが多いうえ、病院やビルも築30年以上というようなものばかりです。

 つまり、40年ほど前に駅を中心に無計画に開発された町のようです。じつは、このあたりは私が30年くらい前に仕事をしていたところに近いのですが、当時はまだ車は少なく、住んでいるヒトたちも若いし、そもそも開発から時間がたっていなくて活気がありました。それが住民が高齢化し、町が老朽化しています。

 南海/東南海地震と津波が懸念されている今日このごろですが、海にも近いこのあたり、地震と津波でたいへんなことになりそうに思いました。震災でなくても、奥まったところで火事でも起きれば、大型の消防車はほとんど近づけないでしょうから、とんでもない災害になるかもしれません。

 でも、危ないかもと分かっていても、この町に住むしかないかたが大部分なんでしょうね。大阪市はヌクヌクしていたり汚職ゴッコしているバヤイではないだろう、ほんまに。

借りより貸し、たかりりたかられ2006/02/14 22:40

 毎日毎日、新聞の社会面やテレビのニュースで汚職事件が報じられています。いまに始まったことではないし、昔は少なかったように思えるのは、表沙汰にならなかっただけなんでしょう。発展途上国や旧共産圏諸国で賄賂が横行しているなどという、蔑んだ記述をよく見ますが、わが国でもたいして違いはないのではないでしょうか。

 私の職種は、いちおう社会的に上の地位だとされ、それなりに経済的にも恵まれていると思われていますし、事実私のような零細事業主でもおそらく世間の標準よりもよい生活をさせていただいています。にもかかわらず、私らの世界でも「たかり」の構造が少なくありません。もっとも、たかっているヒトたちは、それが世にいう「たかり」だとは、おそらくぜんぜん気づいていないようです。私はそれに我慢できません。

 「たかる」ということは、たかられた相手はぜったいに何らかの見返りを期待しているわけで、つまりたかると借りができてしまいます(たかったヒトが自覚しようとするまいと、たかられたヒトは貸しを作ったと、たいていは思うはずです)。私はこの「借り」が嫌なので、借りを作るくらいなら貸しを作ります。ただし、私の場合は見返りは期待しません。そもそもそういう関係のなかで、見返りの目がない状況で貸しを作るというのが、意地悪な私にとっての歪んだプライドだといえるかもしれません。なかでも業者に借りを作るなんて、最も避けたいことで、ときには営業をかけられた相手に食事をおごったりしてしまいます。

 それにしても、私ら医者や、いま問題になっている教職者や、地盤看板鞄のない政治家なんて、百戦錬磨の貸しを作りたい連中からみると、赤子の手をひねるみたいなものなのかもしれません。くわばらくわばら。

本日開店と店じまい2006/02/15 23:07

 知ってるかたはご存じとおもいますが、大阪の中心部、梅田新道からすこし東に国道一号線を東進した西天満交差点の角に「店じまい」という大きな黄色の看板を掲げた靴屋さんがあります。その看板の上には大きく「シークレットブーツ」などとも書いてあります。

 そのお店からすこし東南に行ったところに「本日開店」というお店もあります。

 大阪になれておられないかたは、おおっ店じまいなので投売りかっ、とか、本日開店でサービスがとか考えてしまうかもしれませんが、これらはじつはどちらも屋号です。

 これこそ大阪っちゅうお店。もっとも「本日開店」のほうは、ちょっと大きな飲食店チェーンの業態のようではあります。

魑魅魍魎2006/02/16 22:22

 いやはや、しかしエゲツない世界ではありますなぁ。魑魅魍魎って、それ手書きせよといってもできませんが、いや、そんな話ではなかったのでした。

 堀江氏のメールだといって暴露した民主党永田議員の予算委員会での質問。いまのところ、ネットではいろいろと飛び交っているなかにもこのことはありませんでした。報道ステーションでは、メールの受信日時の堀江氏の行動を自局のカメラでの記録を追っていましたが、問題は受信日時ではなく送信日時なのに、なんかみんな混乱しているようで…。

 こうなったらもうなんでもアリということで、とことんオモロくしてもらったほうがいいかもしれません。

 魑魅魍魎の世界では、ぜったいに触れてはいけない事柄もあるようで、マスコミはそこには触れないことによってマスコミたりうるのでしょう。善良な市民は、そういうマスコミによって気分を誘導されて、昨年の総選挙の結果のようなことを起こしてしまうというのでしょう。いやはや、いつかきた道だとは思っていますが、もうまもなく老境に入る(あと3年ほどで還暦じゃ、わはは)の者にとっては、もうどうでもいいような気になっています。40年前は「国を変える」などという身の程知らずなことを考えてすこしは暴れていたのですけどねえ。