蕨餅屋2007/08/07 15:29

 飲み物を買うために通りがかりのコンビニに入りましたら、蕨餅を売っていました。診療所のビルの一階にあるコンビニでも能勢の名物「丁稚ようかん」を売っていたりしますし、宮古島ではコンビニでマグロの刺身があったりしましたから、コンビニに蕨餅というのにはとくに驚くことはありませんでしたが、またまたふと昔を思い出してしまったわけで(笑)。

 小学校の低学年のころには八尾市の中心街に住んでいました。昭和30年前後のことです。それなりに「町」でありまして、小さいながらも商店街などもありました。それでも豆腐やさおだけや金魚などの行商のおっちゃんがけっこう回っておられまして、夏になるとそのなかに蕨餅屋さんがありました。

 いま店頭で売っているのは型を切った四角いものがほとんどだと思いますが、その蕨餅屋さんのは手でちぎったような不整形のもの、これを家から持って出た鉢に入れてもらうわけです。そういえば豆腐の場合はなぜ両手鍋だったのでしょうか(笑)。いまから考えれば道路が舗装されているわけでもなく、手を洗って買いに出たわけでもなく、けっこう不潔だったような気もしますが、とくべつ腹をこわすことはありませんでしたね。ニンゲンが強かったのでしょうか。

 そういえばちょうど今の時期、風を通すために開け放たれていた家から、高校野球のラジオ中継がかならず聞こえていたものです。野球特待生なんかと無縁の時代。相撲もほんとうに人気のあった時代(もっとも英雄力道山がプロレスを始めた理由が相撲の世界のゴタゴタも原因だったということをずっとのちに知ったわけですけど)。

 あかんあかん、なんだか人生の回顧のようになってきてしもた ^^;